マイクロノベル、一部で盛り上がってるので、植物バージョンを少し。
ドングリ見つけた。小さな帽子、かぶってみたい。そう思う小さな自分が飛び出して、その帽子を拾うとうれしそうに笑いながら走り去っていった。あとには、ドングリに興味を無くした自分が、ひとつ歳をとっていた。
路傍に咲く小さな勲章にも似た可憐な花、しかしハキダメギクとはひどい名前をつけられたものだ。そんなことを考えながら眺めていると、空からほんの小さな手が突然シュッと伸びてきて、一輪毟り取っていった。その日を境に、世界は変わってしまった。
元祖はこちら。